『明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします』
ラビット倶楽部の皆様、明けましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
皆様はお正月をいかがお過ごしでしょうか?ふるさとへ帰省、家族で旅行、おうちでゆっくり、もしくは働いていらっしゃる方もおられるのでしょうか?いずれにせよ、今年も元気で過ごすために有意義なお正月を過ごしたいものです。
あっという間に終わってしまうお正月。そろそろ普段モードに切り替える準備を始めないといけないかも!?
Posted by 未来探訪員2号| 時事通信〜タイムマシーン
<No012
-001>Jan-2008
2008年というのは、かの人気漫画「ドラえもん」のストーリー上ではタイムマシンが発明された年だそうです。ドラえもんは22世紀からやって来たわけですから、それ以前にタイムマシンが発明されていたという事ですね。
漫画「ドラえもん」は今からおよそ40年前の1969年に連載が開始されています。
この年は、アメリカの宇宙船「アポロ11号」が人類初の月面着陸に成功した年でもあり、一般の人々も科学の進歩を実感した年と言えるでしょう。そんな時代に「ドラえもん」は始まりました。原作者の藤子・F・不二雄氏は、どのような考えで2008年をタイムマシンの発明年としたのでしょうね。ドラえもんが存在する22世紀なんてまだまだ先だと思ってしまいますが、考えてみると、あと90余年で22世紀はやって来ます。その頃に、ドラえもんのようなロボットが存在していたら素敵ですね。
なんだか長生きしたくなりませんか?
■ドラえもんチャンネル→http://dora-world.com/index.html
■ドラえもん(テレビ朝日による番組公式サイト)→http://www.tv-asahi.co.jp/doraemon/
漫画「ドラえもん」だけではなく、小説や映画など、様々なSF作品でタイムマシンが登場します。タイムマシンは人類共通の夢なんですね。もし皆様が時間旅行をしてみるなら、過去に行ってみたいですか?それとも未来に行ってみたいですか?うーん…。すごく悩むところですね。もし過去に行ってみるなら、どの時代に行きますか?古代なんてどうでしょう。時間だけでなく、空間も自由に旅できるなら、古代のエジプトへ行ってピラミッドの工事を見学し、絶世の美女クレオパトラに会ってみたい!
でも、やっぱり日本の歴史を体験したい!という方は平安時代もいいでしょう。
京都が都だった時代。きらびやかな貴族文化が花開き、何よりも美しさがもてはやされた時代を旅すれば、光源氏のような貴公子に出会えるかも?
どんな時代もそれぞれ魅力的ですね。私が過去を旅するなら、古代もいいですが、幕末も捨てがたいです。混沌とした時代ではありますが、実物の新撰組や坂本龍馬、西郷隆盛をこっそり見てみたいものです。
その時は、自分が斬られないように注意しないと(笑)。
ですが、やはり未来にも行ってみたいですね。100年後、200年後の世界…。いったいどんな風なのでしょうか?未来の風景と言われると、どうしても思い出してしまうのが、映画「Back to the Future 2」の風景です。いかにも“未来”という感じがしましたが、あれは2015年という設定なんです。2015年なんてすぐですよね。
「ドラえもん」にしてもそうですが、今私たちは当時の人が想像した“未来”を生きているんですね。当たり前のことかもしれませんが、「ドラえもん」にしても「Back to the Future」にしても古典作品ではなく、ごく身近な作品ですから、作品の中の仮想的な時代が、今まさに私たちが生きている時代であるということを認識するのはちょっと不思議な感じがします。しかし、1950年代の有名な漫画「鉄腕アトム」の中で登場したテレビ電話が、半世紀後には一般に普及したように、実際にタイムマシンが発明される日がやって来るかもしれません。もしかしたら、知らないうちに未来から来た時間旅行者と出会っているかも!?
■鉄腕アトム→http://astroboy.jp/
お正月からかなり空想的な話になってしまいました。2008年は始まったばかりですが、皆様にとって実りのある素晴らしい1年になりますように。
そして、「タイムマシン発明に成功!」というニュースは聞けなくとも、楽しいニュースが溢れる1年になりますように…。
Posted by 未来探訪員2号| 時事通信〜タイムマシーン
<No012
-002>Jan-2008
正月、っしり体重、たくない!!」
ラビット倶楽部の皆様!「新年、明けましておめでとうございます」。
今年は十二支のえと頭、ねずみ年でーす。当たり年の人もそうでない人も、食いっぱぐれしないで、安心して暮らせる一年にしたいものです。
昔から、ねずみ年生まれの人は財を成し、食べるものには困らない、って言われていますが、皆さんの中で、ねずみ年生まれの方はどうですか?
おくつろぎチュウ〜おじゃまします!(東急ハンズ町田店:ねずみっこギャラリー)
山陰は島根県の境港、その昔、鳥取藩の領内で御廻米役所や鉄山融通会所が設置されており、千石船の往来で栄えたところ。その後、国内の主要航路と共に朝鮮半島(釜山、仁仙など)との貿易港としても名を馳せた。今は「ゲゲゲの鬼太郎」でおなじみ、漫画家水木しげる(大正11年3月8日生)の生誕地として「水木しげるロード」なる妖怪ストリートが全国的に有名になりました。
ご存知、ねずみ男!(境港市:水木しげるロードNo68)
水木しげるの本名は、武良茂(むらしげる・世界妖怪協会会長、日本民俗学会会員)。太平洋戦争復員後、神戸市の兵庫区においてアパート貸家業を営んでいた頃、当時の所有アパートが「水木荘」(神戸市兵庫区水木通)という名称だったことから、近所で彼が「水木さん」と呼ばれていたことにペンネームの由来があるそうです。
水木しげる:代表作に「ゲゲゲの鬼太郎」「河童の三平」「悪魔くん」などがある
(写真提供:げげげ通信)
出身地・不明(自称ハンガリー生まれパリ育ち)、年齢・推定300歳、学歴・怪奇大学不潔学科卒(なまけ博士号取得)、性格・いたって卑怯で金銭欲旺盛、好きな食べ物・チョコレート、嫌いなもの・猫(猫娘は天敵)特筆すべき事項・風呂嫌いの女性好きで大嘘つき。
一体誰のことでしょう? 今年の年男、「ねずみ男」様です。JR山陰線「境港駅」0(霊)番線から「米子駅」まで妖怪列車が走り、米子駅0番線ホームは「ねずみ男駅」と名づけられています。
「ねずみ男駅0番ホーム」と「猫娘列車」(写真:JR山陰線米子駅)
《住生活を考える》シリーズ〜【12
「朝日と夕日の輝く海」(イメージ写真)
利便性や機能性、都会の喧騒の中でしか手に入れることが出来ない人間の欲望の代償は、「人間らしく、心の赴くままに生きたい」と願う欲求の放棄です。人はやはり母の胎内を凌ぐ住環境を手に入れることなど出来ないのですから、せめてその環境により近い環境を求めることは、自然の成り行きと思うのです。「海に暮らす」という選択肢を求める人々が大勢いる反面、国土の80%を占める山地をその暮らしのステージに選ぶ人もまた沢山存在します。皆さんの住む地域でも、山肌に張り付くように軒を並べる住宅群を目にすることは容易なことでしょう。「何故、あんな高いところに」「毎日あの坂道と階段を昇降するなんて信じられない」なんて、ふと思ったことはありませんか?
明石海峡の初日の出(イメージ写真)
お正月の初日の出、「御来光」を拝むにはもってこい!リビングに居ながらにして初日の出とは贅沢な。でもそれは365日のうち、たった1日の儀式。そんな環境をもろともせず、今日も階段を駆け上がる生活を探ってきました。

「崖っぷちの住生活」

ダイエット?必要ないわ!あのビリー隊長も絶対住まへんよね。。だって毎日がブートキャンプ状態やもん(爆笑)…⇒

「窓を開ければ、視線を遮る障害物は全く存在せず、遠く大阪湾まで見渡せる。南側採光の居間には冬の柔らかい日差しが存分に降り注いでくる。市街地に在りながら都会の喧騒とは無縁であり、耳を澄ませば野鳥のさえずりが聞こえる。」
そんな理想の環境を求めて不動産業者を転々とした経験はありませんか?ユーザーのほとんどが購入住宅の条件に住環境(交通至便、日常生活施設近接、日照条件、方位‥)を重要視しています。その要望をかなえるために不動産業者が選りすぐった「物件」を次から次と見せてくれるのですが、一向に決断するには至らないのは、ユーザーのイメージにそぐわない共通の「減点箇所」があるからなのです。
限られた予算の中で、日当たり良好、駅徒歩圏で閑静な住宅街の要望に適った物件は、その特徴として「斜面地」に立地する住宅であることが前提となっていることが多々あります。そもそも市街地という行政区画の定義は、人家、施設の密集する地域なのですから、エリア内で「窓を開けたら日当たりサンサンで見晴らしスッキリ」の立地など、たまたま前面に公園があるとか、金に糸目をつけないとか、一般的でない条件が揃わなければ、到底叶うはずのない無理難題というものなのです。

市街地の住宅街は肩を寄せ合って家々が並ぶ(写真:大阪市内)
そうして頻繁に登場する「斜面地」の住宅は、普段見過ごしていますが、そこかしこにある斜面、崖地、山肌にかなりの数で建築されていることに驚きました。狭い国土のわが国では、利用できる平地は少なく、当然に地価も高額となっています。郊外の分譲宅地は区画面積もゆったりと広く、近郊には調整区域が宅地開発を抑制しているため、緑地として保存され、緑多い良好な自然環境を提供してくれていますが、それでもなお市街地の利便性と濃密なコミュニティの魅力には一歩及ばないのか、都会の暮らしを繋ぎ止めようとするユーザー志向が目立っています。まさに「崖っぷち」に立たされても、その街から離れたくない住人の意識が、かの住宅群を存在させていることに気付かされます。
見事に張り付いた斜面地住宅群(長崎市:写真提供・橋本清勇)
Posted by Vabbitkun| 不動産トピックス<No054-001>Jan-2008

「崖っぷちに建築する」

日本の建築技術水準は世界でも有数です。でも、最近の建築偽装問題、大丈夫ですか?崖地であれをやられていたら…恐ろしい。。⇒

平面地に一般的な住宅(木造)を建築する場合の手順は概ねこうだ。

[1] 地業 基礎工事に入る前に大方の基礎部分をロープ等で示し、砕石を敷き詰めてから基礎型枠工事を行う。
[2] 基礎工事 平面型枠にコンクリートを打設し、基礎スラブ配筋を行い、基礎立ち上がり(布)型枠部分にもコンクリートを流し込み完成。
[3] 上棟工事 土台、柱、屋根(小屋組み)の主要な木材を一気に組み上げる。
[4] 屋根工事 屋根材を葺き、防水工事等を行う。
[5] 木工事 壁下地を施工し、主要な構造金物を取り付ける。
[6] 内装工事 建物の内装を造る。電気配線及び水道下水管など、ライフラインもこの時点で設備する。
[7] 住宅設備工事 キッチンや風呂トイレなどを取り付ける。
[8] 仕上げ工事 内外装の仕上げを行い完成。
しかし、崖地や傾斜地に建物を構築する場合、平地と同じ工法とはいかない。特に基礎工事の段階で、建物支持のために杭打ち工法は必須となる。
傾斜地の杭打ちは重機械を導入するだけでも大変
平地の場合で、不幸にも地盤沈下が生じたとき、平均的に建物加重がベタ基礎に伝わり、幸いにも致命的な建物損傷を免れる例は報告されています。しかし、傾斜地や崖上においては斜面部分の崩落により地盤全体が崩れるため、建物が無傷で残ることはありません。そのために、基礎工事の段階で支持地盤層までしっかりと杭を打ち込み、表層部分ではなく、支持層で建物を支える工事が必要なのです。
杭打ちの断面略図(イラスト:YBM)
Posted by Vabbitkun| 不動産トピックス<No054-002>Jan-2008

「崖っぷちに暮らす」

何かを犠牲にしなければ、望むマイホームは手に入れられない。ならば、少々見た目が悪くても、安全性に問題なければ崖地だってへっちゃら!!⇒

恐らく好んで傾斜地や崖地を選択しているユーザーはいないでしょう。出来れば安全な平地に思うような間取りの住宅を建てたい。しかし、市街地の便利な場所に夢を描けるほど土地は安くなく、予算も伸びない。そんな庶民の夢を少し違った形で叶えてくれる「傾斜地に建つ家」。副産物の「眺望」「日照」と相まって、住んでみると以外に快適!でも毎日の階段昇降運動やロッククライミングにはほとほと疲れてしまいます。
そんななか、最近は高齢者の居住に配慮した行政の「まちづくり」が全国各地で整備されてきました。

長崎市は、市街地の約70%もが斜面地ですから、高齢者の多く住む地域や、特に急斜面の大浦地区などに「斜行エレベーター」「斜面地住宅用モノレール」なるものを整備しています。
懸垂式モノレールと斜行エレベーター(写真提供:株式会社嘉穂製作所)
斜面地や崖地で建築工事をするときに、まさか基礎部分に手抜き工事なんて考えられませんよね!?
従って、平地の建築物より斜面地の方が最低限の工法は確保しているという短絡的な見方も出来るかもしれません。
そのほか、有効宅地面積を増やすために行う人工地盤など、斜面地建築には結構手間隙お金を掛けているはずなのですが。
宅造許可、または建築基準法による工作物(擁壁)の確認を得て、防災工事を行い、ガケが安全になったとしても、建物を建てるのに必要な平地を確保できないような土地もありますので、注意が必要です。また、ガケが高い、土質がやわらかい、勾配がきついというような土地は、防災工事が困難で、家を建てる際には通常よりも経費がかかることを念頭に置きましょう。
(資料:横浜市まちづくり調整局指導部建築企画課)
ハード的に住宅に求められるものは、安心、安全、命のゆりかご。それが住生活の視点に移ると、利便性、環境、ゆとり等と、ソフト面の条件が付加されてきます。いかなる住環境の中でも、日本の建築はその力を存分に発揮してくれ、見事な住宅を完成させてくれます。しかし、条件が過酷になればなるほど建築に費やす費用と時間は比例することが当たり前で、そこのところをしっかりと理解して計画しなければなりません。
ほんとに必要な部分を無理やり省こうとすると、大変なことになりますよ!
34人が死亡した兵庫県西宮市仁川百合野地区の斜面崩落現場
(1995年1月17日撮影:写真提供・同地区HP)
Posted by Vabbitkun| 不動産トピックス<No054-003>Jan-2008
あなたも騙されるかも? 不動産にからむ詐欺
〜ドラマ編ver.19〜
不動産取引というものは、概して大きなお金が動きます。
詐欺を働く輩というものは、これを見逃すわけはありません。
騙されるなんてありえない、自分に限って・・・って思っている、そこのあなた。
あなたも、まんまと引っ掛かっているかもしれませんよ。
前回に引き続き、不動産にからむ詐欺について、ドラマ形式にてご紹介していきます。
このドラマから、どうすれば被害に遭わないようにできたのかを検証していきましょう。
もちろん、このドラマはフィクションであり、実在の団体や個人とは何の関係もありませんので、ご承知ください。

「自分たちだけ?」

「ズドーーーン!」
車が突っ込んできた、それも大型トラック、いや大型トレーラーか。
健史は、瞬間的にそう思った。
次の瞬間、家が大きく傾き、テレビが飛び、本棚から本が吐き出され、たんすが上から覆いかぶさってきた。
気がついた時には、真っ暗な闇の中で、寝そべっている自分がいた。
何が何だか判らない。
ただ、点いていたはずの灯りは全て消え、自分の身体の上にあるはずも無い、おそらく本棚やたんすなのだろう、折り重なって空間を埋めているようだ。
何かが脚の上に乗っていたが、幸いなことに、少し身体を揺らし頭の方にずり上がると、身体の自由を取り戻せた。
とりあえず、外に出なければ・・・
健史はドアの方に向かおうとしたが、空間を埋められた雑多なもので、行く手をはばまれたため、仕方なく頭の上のあるはずの腰高の窓から外に出ることにした。
外に出て健史が月の薄明かりの中で見たものは、ひしゃげてしまった自分の家だった。
そして、隣の家も、その隣の家もひしゃげていた。
いつもは点いているはずの街灯も今日は消えている。
突っ込んでいるはずの大型トレーラーも見当たらない。
ようやく健史は状況が飲み込めてきた。
地震だ。
そう思ったところで、足元が揺れた。
ようやく暗闇に目が慣れた頃には、見慣れたご近所さんたちも前の道路に出てきていた。
みんな一応に不安な表情で、辺りを見回している。
少し遠いところで家族の名前を叫び続けている人もいるようだ。
夜が明けるにつれて、町がどうなっているかも見えてきた。
辺り一体の家が傾き、中には原型を留めていない家もあった。
遠くの方では、煙があがっていた。
妻と子供は、母親が風邪だというので、2日前から実家に帰っている。
妻と子供は大丈夫なのだろうか?
そして、この家を目の当たりにしたら、妻はどう思うだろうか?
3年前に買ったばかりの家が、今は見るも無残な状態になっている。
妻のお気に入りのキッチンも・・・・
Posted by お住まい博士| 不動産トピックス<No055-001>Jan-2008
余震の間隔も開いてきたので、とりあえず、身の回りのものだけでも取りに戻ることにした。
玄関の鍵さえも持っていないので、仕方なく出来てた腰高の窓からもう一度入ろうと、部屋を覗くと、荷物で空間が埋め尽くされた自分の部屋があった。
「よくこんな中で無事でいれたもんだ」
たんすと本棚がお互いにもたれかかって、その下に隙間ができている。
そこに自分は寝ていたようだ。
なんとか入り込み、枕元にあった携帯電話と財布を持ち、散乱している中からジーンズとセーターを見つけ出した。
本棚の上に置いていたはずのお気に入りのスニーカーの箱が目に飛び込んできたので、迷わず箱をむしり開けた。
このスニーカーは、もうしばらくとっておくつもりだったんだけどな〜
そんなことを思いながら、紐を結んだ。
健史は携帯電話で妻の実家に電話をしようとしたが、何度掛けても話中になる。
まさか・・・
妻の実家に行こう。
健史は、駅へと向かった。
角の信号を曲がり、駅へ通じる大通りに差し掛かると、健史は奇妙な光景を目にした。
「あれ?ここから向こうの家は全く大丈夫じゃないか!」
不思議なことに道を一本隔てた向こうとこちらとでは、様子が全く違っている。
こちらは、ほとんどの家が傾き、あるいは屋根も落ちて崩れているのに、向こうは傾いている家なんてない。
よく見ると、壁にひびが入っていたり、モルタルの壁が一部剥がれ落ちている家があるくらいなものだ。
でも、健史はそれについて深く考えている余裕は無かった。
早く実家に行って、妻と子供の安否を確認しないと。
ようやく妻の実家にたどり着いた。
まだ携帯電話は繋がらない状態だったが、妻の実家もほとんど被害らしい被害もないようで、玄関を入ると子供が元気に飛び出してきた。
嫁も他人事のように「結構大きな地震だったわね〜」なんて話をしていた。
まさか、自分の家があんな状態になっているとは思っていないようである。
妻の落胆した顔を思い浮かべると気が引けたが、話さないわけにはいかないので、地震後の家の状態や自分が無傷だったのが不思議なくらいだということを話した。
「何言っているの?ここから駅3つくらいの距離なのに、そんな状態になるわけないじゃないの。この家は築20年だよ、それに比べてあの家はまだ買って3年しか経ってないじゃない」
妻はなかなか受け入れることができないみたいだった。
確かに妻の言う通りだ、そんなに離れていない距離で、かたや築20年の家が大した被害が無くて築3年の家が倒壊しているなんて・・・
そう言えば、大通りを隔てて向こうの家はこの妻の実家と同じくらいに被害が少なかったよな〜。
健史は、実家に来る前に見た被害の違いを思い出していた。
これって何か原因があるんだろうな〜?でも何が原因なんだろう?
家の倒壊を信じなかった妻も、翌日に自分の目で見て、やっと真実だと判ったようである。
健史の家族は、しばらく妻の実家に暮らすことになった。
Posted by お住まい博士| 不動産トピックス<No055-002>Jan-2008
家の片付けやら何やらで慌しく過ぎていく日々の中、自治会の中で奇妙な噂が流れてきた。
「あの辺りの家だけが潰れたのは、以前あった廃棄物処理場のせいや」
しばらく健史も忘れていた疑問が再び思い起こされた。
「どうして自分の家の一角だけが倒壊したのか?」
そう思ったのは健史だけではなかったようである。
同じように倒壊した家の持ち主の1人が、いろいろ調べたところ、以前に産業廃棄物処理場だった場所と倒壊した家がある区画とが一致しているという事実にぶち当たったらしい。
つまり、廃棄物を処理するために大きな穴を掘り、そこに廃棄物を捨てていたらしい。
それを宅地にするために、土を入れて造成したのだけれど、結局のところ軟弱な地盤だったから、地震が起きたときに家が倒壊したというのだ。
その事実を確認するために、自治会で地盤の調査を行うことにした。
結果は、隣人の言うとおりだったようである。
Posted by お住まい博士| 不動産トピックス<No055-003>Jan-2008
被害を受けた家の持ち主が集まって、分譲をした販売会社と売主の開発会社に損害賠償を求めたけれども、非は無いという主張のみで話はいつまで経っても平行線のままとなっていた。
仕方なく裁判で決着をつけようということで、当面の費用の分担について、今夜も話し合いが行われたのだった。
「家が潰れた上に、まだお金が必要になるのか」
健史はため息とともに呟いた。
家の再建もしないといけない。
いや、でももうあの場所に建てるのはごめんだ。
裁判になったら時間が長くかかると聞いている。
いつになったら、家族だけの生活が取り戻せるのだろうか?
Posted by お住まい博士| 不動産トピックス<No055-004>Jan-2008

―あとがき―


今回は、軟弱地盤の土地の上に建てられた家の話です。
詐欺かどうかというと、これだけではよく判りませんね。
でも、売主の開発会社や販売会社が、軟弱地盤だと知っていて、それを隠して販売していたとすれば、詐欺にあたる可能性もあります。
買主の健史さんたちは、元々、産業廃棄物処理施設があった場所で、埋め立ててできた宅地だということは聞かされてなかったようですね。
売主の開発会社や販売会社は、その事実を知っている可能性が高く、または容易に知ることができたのにそれを怠ったのかもしれません。
どちらにせよ、故意もしくは重大な過失を免れませんので、ある程度の損害賠償は認められることになるかと思います。
でも、売主たちが控訴するとなると時間もかかり、その間の裁判費用もかさんでいくことになります。
そういうことに費やした時間や労力、そして大きく住環境が変わってしまった家族たちは、損害賠償だけでは報われないものがあることも事実です。
開発をされた土地を購入する際には、地盤の調査を行った上で購入するのがベストです。
開発会社では、調査会社の地盤調査の結果を添付して販売を行っているところもあるようです。
売主サイドが地盤調査を行っていないのなら、多少費用はかかりますが、買主が調査会社に依頼して調べてもらうのも手だと思われます。
健史さんは、不幸中の幸い、怪我をしなくて済みましたが、大きな怪我や下手をすると命も落としかねない問題ですので、地盤や建物構造、そして耐震性については、しっかりと調べ把握した上で住むようにしてくださいね。
Posted by お住まい博士| 不動産トピックス<No055-005>Jan-2008
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