ミーンミンミンミンミィ〜ン…今年も賑やかに蝉の声が聞こえています。
「あぁ〜夏だっ!今年も夏が来たんだなぁ〜」と毎年、当たり前のように耳にする蝉の声ですが、今年はちょっと違いました。大抵、我が家の近所では毎年7月1日に蝉の第一声が聞こえてきます。何故か不思議なことに、毎年7月1日なんですっ!でも、今年は違いました…。
そろそろクーラーかけても許される暑さになってきたかなぁ〜と思った7月初旬。でも、何だかクーラーをつけるには、決定的に何かが足りないような気がして。そのコトが何かわからず気になって、クーラーのスイッチを押すことなく、うちわを片手に過ごしておりました。「近頃、地球エコが話題になっているからかなぁ〜」と思っておりましたが、その原因が7月6日午前4時20分に判明!原因は“蝉の声”だったのです。
7月6日に蝉の第一声を聞くまで、7月に入ったのに蝉が鳴いていないことに全く気付いてはおりませんでした。聞こえて初めてその事態に気付いた…というわけです。蝉の声で目覚めて「あぁ〜コレだったんだ。足りなかったものって…」と。 |
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しかしその後、大きな不安がずっと心をよぎり始めました。蝉の声がどう聞いても“1匹”だけなんです。蝉の第一声を聞いてから、2日経っても3日経っても…。「今年の蝉は1匹だけ?うそでしょ?」
1匹しか蝉がいないので、ず〜と蝉の声が聞こえているわけではなくて(…もちろん蝉も休憩するわけで)。声が聞こえなくなる度に、「えっ?もう死んじゃったのかも…」と蝉の声を待ち続け、そのうちミーンミンミンミンミィ〜ン…と聞こえてくるとホッと安心。例年のように、耳鳴りのようにずっと頭に響き続ける蝉の声はありません。「どうして?なんで今年は1匹なん?数年前に何があった?もしかしたらこの蝉が今年最初で最後の蝉…?」これはもしかして大問題かもっ!…と早速、家族会議を開きました(そんな大げさなものではありませんが…)。
数年前と今との違い。数年前に家の周りで初めて行われたコト…。家の前の雑木林が駐車場になったのは、今から30年前のこと。家の前の道路がアスファルトに舗装されたのも30年程前のこと。その頃も、蝉が「さぁ〜そろそろ地上に出るかぁ!」と地上を目指してびっくり!なんてコトになるんじゃないかと子供心に心配しておりましたが、どうやって出てきたのか…蝉の声はその後も途切れることはありませんでした。でも、結局出口が見つからず、幼虫のまま逝ってしまった蝉達もたくさんいたでしょう。無事に地上に出てきても、羽化するために必要な木が見つからずに地面を歩き回ってそのまま逝ってしまった蝉達もいたに違いありません。
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以前、テレビで見たことがあるのですが、森だった場所の木を伐採して芝生の公園になった場所…残された木は公園の中央に1本きり。数年後、その公園の異常な光景が報道されておりました。その1本きり残された木に、数千?数万?匹の蝉の幼虫が群がっていました。全ての幼虫達はその木を目指して地表を歩き、公園中足の踏み場もない程でした。運よく木にたどり着き、上を目指して登り始めても、既に木は蝉の幼虫だらけ。木を登っている蝉の幼虫の上を、蝉の幼虫が2重、3重に登って行く…耐え切れずに落っこちる幼虫達。そんな命をかけた攻防戦も、日の出とともに終盤を迎え、運よく羽化できた蝉は高らかに鳴き、羽化途中の蝉はそのまま地面に落ち、木の周りはもちろん公園の地面の上には数千、数万の蝉の幼虫たちの無言の叫びが…。太陽が昇り、日光に照らされた幼虫達の殻は茶色く染まり、硬くなってしまって、もう殻から出ることもできず、羽化することも地下に戻ることもできず。。。
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公園の清掃が始まり、物凄い数の命がゴミとなっていくその光景は、悲惨で異様なものでした。翌日もその翌日も同じことが繰り返され…いつからかその報道はなされなくなっていきました。世界中によく似た現象が続出し、当たり前のコトになってしまって、感覚がマヒしたのでしょうか?そんな蝉の様子は、トピックスにもニュースにもならなくなったわけです。そのような光景は、もう日常化されてしまった…!?
「蝉って大変ねぇ〜」「うぇ〜気持ちわるっ」そんな言葉でこの映像を片付けてしまったら、もう地球の未来はないように思います。自然に手を加える時には、もっともっと様々なコトを考えつくさなければ…。
公園に1本の木を残したのも、蝉のために…ではなく、公園のシンボルとして…という感じではなかったのでしょうか?そのおかげで、いくらかの命は助かったものの、人間の都合で物凄い数の命を奪ったことをもっと真摯に受け止め、反省し、この教訓を忘れることなく、償いをすべきだと思います。あの不気味なまでに異様な光景は、人類への警告なのですから。。。
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…話はもどって、我が家の周りで数年前に始めて行われたコト。家族会議で判明したのは、“除草剤の散布”でした。毎年、町内では夏場になる前と夏場に2度程、“町内の除草作業”という行事がありました。回覧板で日程のお知らせが回ってきて、子供会・婦人会・老人会…等で分担が決められていて、その作業にあたるのが恒例でした。でも、5年前からそのお知らせはなくなり、回覧板には“除草剤散布のお知らせ”に変わったのでした。除草剤を散布された日から次に雨が降るまでは、絶対に辺りの草などを触らないように!外出から帰ったら必ず手を洗いましょう!…そんな連絡に変わったことを思い出しました。その当時は、「夏の草むしりなくなったんやぁ〜よかったね。」なんて会話…反省です。こんな身近でも、自然破壊が自分達の手で実行されていて、そのことに気付いたのが今年の夏。人間って生き物は、どこまで愚かなのでしょう。
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その日、娘は「世界最後の蝉」となるかもしれない蝉を見つけ出し、デジカメで撮影して、この現状をレポートにして学校に提出しました。そして、クラスでこのコトについて話し合いを行ったようです。
もちろんこの行動が原因ではないと思いますが、その翌々日に2匹目の蝉の声が聞こえたのです!それから、だんだんと蝉の声が増えはじめ、去年と同じ…とは言えませんが、ミーンミン、ジージーと賑やかな声が響き始めました!!!
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↑世界最後の蝉…!?
(撮影:娘M)
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毎年、うるさい蝉の声。この蝉の声を聞いて、これ程に安堵したことは今までありませんでした。蝉の声のない夏なんて、やっぱりありえない!
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夏休みに入り、虫取り網を持った子供たちが我が家の前の桜並木に現れ始めました。この平和な光景がいつまでも続くことを、切実に思う今年の夏の始まりでした。。。
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8月にはいると“田舎”は人口が増えだし(笑)、お盆の頃にピークを迎えます。
故郷を離れていた人々が帰郷するからです。他府県ナンバーの車が空き地や道路に駐車され、桜並木の蝉取り人口も急増します。
一時期その人口増加もそれ程ではなくなった時がありました。その時期は、海外旅行に出かける人々が増加していましたねぇ〜。今年あたりは、“田舎”の人口が増えそうな予感です。不景気になると、「今年は、田舎のおばあちゃんとこにでも行くかぁ〜。宿泊費も食費も節約できるしぃ〜」って感じなのでしょうか?まぁ〜それでも、田舎のおじいちゃん、おばあちゃん達は久々に会う子供達や孫達に大喜びで、お互いにハッピーになれるわけですから、一応…帰郷は大歓迎です。
でも、いわゆる“都会育ち”の子供達にはちょっとビックリでちょっと迷惑しております…^_^;
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田舎にやってきた“都会育ち”の子供達は、虫取り網を持って蝉取りにやって来るわけですが、人の家の敷地内に何の躊躇もなく足を踏み入れて、庭を荒らすのはやめていただきたいっ!
ふと窓の外を見ると、うちの庭に数人の子供が…挨拶をするでもなく、蝉に夢中です。そして、庭に植えてある花などに全く気を取られることなく踏み倒し、食べごろのトマトを勝手にちぎって持って帰る。。。「えっ?信じられなぁ〜い…」って感じです。
田舎の家は、都会の家とはちがって、コンクリートの塀や鉄格子?のようなフェンスで区画されていないことがどうも原因のようですねぇ〜勝手に“ヒトん宅”に入っていること自体に全く気付いていない様子です。一応、生垣で区分されているのですが、直接、地植えされた生垣は、自然に生えている木と区別がつかない…!?庭に植えてある草木たちも同様で、雑草との区別がつかないみたいです。だから、踏み散らかしていても全く気にもとめない…。もしかすると、これも“除草剤”の影響かも!?最近、学校では、いわゆる“草むしり(除草作業)”がないところが多いようですから。蝉取りに夢中になって気付かないのではなく、本当に「雑草」と「雑草以外」の見分けがつかないのかも…?(娘の学校も、夏休み中に保護者による“草むしり(除草作業)”はありますが、生徒による“草むしり(除草作業)”はありませんし…)
トマトも自然に生えている…と思っているのかなぁ〜「うわぁ〜これってトマト?」って感激しているまではいいのですが、黙ってちぎって持ってかえる…チョット理解不能です。花は、花屋に売っているモノ。トマトはスーパーに売っているモノ。。。呆れ返るお盆が今年もまたやって来るぅ〜!
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この光景を見るにつけ、腹が立つ…よりも、これからの日本を憂う心の方が先立ってしまいます。だってこの光景ってね、子供たちだけの場合ではなくて、親が一緒の時もあるんですから…^_^;
“都会育ち”の親…そしてその子供。。。これってどうしたらいいんでしょ。知らないのなら、誰かが教えてあげなければいけないコトなのでしょうが、注意すると「すいませんねぇ〜」と逆ギレっぽく言われ、その後も「あぁ〜コワ。」ってな感じで、文句を言いながら歩いていくんですからねぇ〜悲しくてこっちが落ち込みます。
ちぎったトマトも、おいしそうだったから…なんて理由で、おいしく食べてくれればまだいいんですけど、途中の道路に捨ててあったりするし…悲しさ倍増です。
でも、そんな人たちばかりではないのがまだ救いですかねぇ〜。自分の子供時代を思い出して、蝉取りに夢中になる“おっちゃん”(笑)とか、「トマトってこういう風になるんだよっ。」と子供に説明しているお母さんとかも見かけます。今年もこんな“おっちゃん”や“お母さん”に会えるといいなぁ♪
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もうすぐお盆です。海外旅行もいいですが、久々に“田舎”に帰郷して、日本の自然を再認識してみてください。そして、自分が故郷を離れた時と、今との違いを探して、家族に話してみてください。地元にずっと住んでいると、自分達が知らず知らずにやってしまっている「自然破壊」に気がつかないもんなんです。除草剤の散布の一件でそのことを痛感しました。一度壊れたものをモトに戻すことは大変なことです。だから、せめてこれ以上「壊さない」こと…。
畑に“ミミズ”を見かけなくなりました。私が“モグラ”を見たのは、32年前が最後です。“ヘビ”を見かけたのは3年前が最後…小学校の帰り道、ヘビの抜け殻を持って帰っては、母に怒られていたのに。“てんとう虫”を指先に止まらせることもありません。蝉の死骸を一生懸命に運ぶ“アリ”の姿も最近は見なくなりました。。。。
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最近は、“水”に関するうれしいニュースをよく耳にします…「川に蛍が帰ってきた」とか。次は、“土”にも今まで異常に関心を寄せなければならないようです。土の中にも、人間が生きていくために必要不可欠なものがたくさんあります。真夏なのに、枯れているノッパラ…緑の世界の中で、その場所だけが異様な色に浮き上がっています。地表でもそれだけの異様さを感じるのだから、地中ではもっと悲惨なことが起こっているのでは…。
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“田舎”を離れていたからこそ、“田舎”の変化にいっぱい気付くはず…。
そして、たまにはゆっくり思い出話をしながら、うちわ片手に“暑い夏”を楽しんでみてはいかがでしょうか?
賑やかな“蝉の声”を聞きながら、
そして来年もこの賑やかな夏を迎えられるように。。。 |
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